宣伝担当者に
お勧め

宣伝業務も、日々変化しているので、宣伝部員になったらぜひ読んでほしい本を上げてみました。いつでも勉強する姿勢が、宣伝部員にとって最も大事なことです。それでなければ、広告代理店の人に指示は出せません。(お勧め度は★の数で表しました。5個で最高です。)

★★★ 電通と博報堂は何をしているのか
中川淳一郎 星海社新書
900円

「はい喜んで!」これが、電通さんの合言葉。なるほどですね。以前どこかで田原総一朗さんが「偉大なる下請け」と呼んでいました。いつのころからそんな感じになっていったのですね。やはり報酬制度(マージン制度)に問題があると思います。ぜひこれからは成功報酬など必ず成果は上げるので、報酬も弾んでほしいといったスタンスになることを望んでいます。
本自体は、あまり業界のことをわからない人にはお勧めです。

★★★★ ビジネス書
林 雄司(デイリーポータルZ編集長
1000円

エステーの鹿毛さんの推薦書。本当に役に立ちます(笑)冗談が通じない人は買わないでくださいね

★★★★ ソーシャルもうええねん
村上福之
933円

なかなか面白かったです。個人的にもそう思う事も多かったです。FACEBOOK のデータが売られていたり、本当にこんなにアクセスがあるのか?と疑問をもたれている人には参考になります。なぜか最後は仕事論になっていますが。

★★★★★ 愛されるアイデアのつくり方
鹿毛康司
1400円

すばらしく読みやすい本です。筆者の文章力には関心します。広告主が出した広告制作に関する初めてに近い本ではないでしょうか?企業の広告制作担当は是非読んでほしいです。これは鹿毛さんだからできたなどといって逃げないで、是非皆様もこの本を読んで気持ちを新たにしていただけたらと思います

★★★★ 明日のコミニュケーション
佐藤尚之 アスキー新書
743円

さとなおさんの2弾目の書籍です。やはり1弾目で結構いいたいことを言ってしまった感じはあります。でもやはり視点はしっかりとしていて、また非常にわかりやすい表現で読むのは楽なので、新書なんで是非読んでみてください。内容は少し?というところもありますが・・

★★ どう伝わったら買いたくなるか
藤田康人 ダイヤモンド社
1500円

旧知の仲なんで、厳しい採点ですみません。藤田さんの心意気や考え方は、一番最初にお出しになった著書が歯に衣着せぬ物だったので、少し大きな会社になられたので、配慮があるのでしょう。でも数年で会社をこれだけ大きくさせたのだから、その会社経営の手法を本にしてください(笑)

★★★★ 電通とリクルート
山本直人 新潮新書
720円

電通とリクルートという企業の話かと思い読み始めましたが、広告の役割は何か?という話が主体で、面白かったです。特に広告とは「定義の書き換え」であるということは、非常に共感を持ったし、電通は実は、草食系などといったものは、新たな発見でした

★★★★★ フェアな広告取引実践のすすめ
稗田政憲  日本アドバタイザーズ協会
2500円

取引の契約書を作るうえでは、教科書的になる本。よくここまでオープンにしていただいてるなという印象でした。著者の並々ならない思いがあふれている秀作です。

★★★★ 「使ってもらえる広告」
須田和博 アスキー新書
743円

ネットの使い方のヒントをくれる本です。今は参加型でないと消費者は、広告には見向いてくれない。特にネットは・・・
よくわかりやすく、具体事例もあり丁寧な説明です。
でもつまり広告代理店はいらない?ということになりますが・・・多分筆者が一番感じているのでは?

★★★★★ 明日の広告
佐藤尚之 アスキー新書
743円

すごくわかりやすく、現在の消費者の変化を教えてくれている本です。私もセミナーたびたび引用させていただいております。ネット系の人はわかりにくく話しをする人が多い中誰でもわかりやすく解説しており、宣伝担当者必読です。ラブレターをどうやって彼女に届けるか?難しいけどやらないともてないですよ!

★★★ 広告も変わったねぇ
天野祐吉 インプレス
1680円

読み物としてすぐに読めました。対談形式の本です。天野さんの人脈なのか、結構昔有名だったような人が中心でしたが、話は面白かったです。

★★★★★ みんなに好かれようとして、みんなに嫌われる。
仲畑貴志 宣伝会議
1800円

すばらしい本です!広告に携わる人はすべて読んでほしいです。このようにすべてのクリエイターが思ってもらえれば、きっと世の中の広告はよくなるのになーと思いました。是非宣伝担当者も読んでください。結構バイブルな感じです。読み易いのもいい点です。もうひとつの青い本のほうは仲畑さんのコピー集ですから宣伝担当者にはあまり関係ないかもしれません

宣伝部物語
せきかわとしいち 阪急コミュニケーション
1600円

多分宣伝部に対する提灯本?新しいことがなかったので評価が厳しくなりました。

★★★ 漂流する広告・メディア
藤田康人編集  日経BP
1500円

著者の本ではなく、編集責任者だということです。日経ONLINEでインタビューしていたものをまとめたものです。あまり有名でない人もあり、本当の広告や広報の現状がわかる本だと思います。今度は藤田さんの本を読みたいです。お知り合いなので是非買ってあげてくださいね。

★★ CM好感度NO1だけどモノが売れない謎
鷹野義昭 ビジネス社
1600円

タイトルはいいのだけど・・・という本です。機密事項が多いので事例が少なく、成功した例ばかりで私にはあまりおもしろくないです。

★★★★★ 広告心得
三田村和彦 スバル舎
2200円

久しぶりに広告担当者がお書きになった本です。広告主に必要なことがいろいろ書いてありますので是非ご一読ください。ほとんど考え方も私と似ています。少し説教くさいのが気になりますが・・・十分に為になります

★★★ 2011年 新聞・テレビ消滅
佐々木俊尚 文春文庫
750円

どうも最近は、「テレビ消滅」とか「マスコミの終焉」とかそんなタイトルが多いです。この本もその流行で書いている感じですが、内容は取材もよくされているようで、わかりやすかったです。私個人はこの著作の意見には反対ですが・・・広告主の皆様も流行に乗せられない客観的な判断が必要ですよ!でも著者が新聞記者出身のところが少し笑います。

★★★ 広告営業力
誠文堂新光社
1600円

なかなか面白かったです
代理店さんの営業の方の本音を聞けた感じがしました。
代理店の営業さんは本当に大変ですね。
昔の電通の営業さんにみたいに、
「宣伝担当者を育ててやる」くらいの
意気込みをもってほしいものです。

★★★★★ 広告頭脳
服部清著 河出書房新社
1,800円

著者は、味の素の宣伝部出身の方のようですが、本当によくできている本だと思います。宣伝部に必要な知識や宣伝部員が陥りやすい悩みなどが、なまなましく語られている。オリエンテーションの仕方やプレゼンテーションの受け方など基本的なことも、実践で培ってきたことが、具体的に記載されている本である。すぐにでも、役に立つと思われるので宣伝部員は一度は読むことをお勧めする。かなり古い本ではあるが宣伝部の人が書いた唯一の著書かもしれない。

★★★★ ブランド
岡康道・吉田望著 宣伝会議
2,800円

最近出た本の中では、一番面白く読めた。宣伝部にいる人にとっては、「代理店のクリエーターの人は、そんな風に考えているんだ。」みたいなことがわかって為になります。両人とも電通にいた方で、もうおやめになっているので、結構暴露話的なおもしろさもあります。どうもそのせいか、電通の本屋さんには置いていなかったような気がします。タイトルどおりにブランドのことを勉強しようと思っている人にはあまり役に立たないかも知れませんが。特におかしかったのが、「競合は一種の合コンだよ」といっていたこと。その内容はぜひ本を読んでください。

★★★★ 広告の科学
チャールズ・ヤン著  中公新書
680円

これまた古い本(1973年)ですが、変な広告の教科書を読むより、すごく為になります。宣伝部の人にとって、現在でも十分に通用する本です。広告は勘でなく、科学なんだということが実感させられ、今までの仕事の内容を見直すきっかけになるのではないでしょうか?

★★★★ 広告ビジネスの構造と展開
小林保彦著  日本経済新聞社
4,600円

現在青山学院大学の教授である筆者の本。大学の教授の本は面白くないことが多いが、筆者の場合、実務経験がおありの方のようで、具体的に書いてあり、なおかつ、代理店にオリジナルにアンケートをとっているようで、非常に参考になります。しかし、オリエンの時に、ほとんどクライアントが代理店に何も説明されていない実態もわかり、愕然とする結果である。筆者がこだわっている広告歴史的なものは、かなり大作だが、参考になるかは不明である。筆者も現状の広告代理店制度は、長く続かないと考えているようである。ちょっとお高いがこれから宣伝部がどうあるべきかを考える上でも、必読の本である。

★★★ 新価値創造の広告コミュニケーション
日本広告主協会編  ダイヤモンド社
2,800円

広告の現状の問題点の分析を、現在日本の代表的な広告学者が、分析していて、今後の展望も書かれている。読み応えもある。しかしこの本の中にもあるが、広告効果の分析を定期的に実施しているクライアントが、3割強。中、長期的広告計画の策定が行われているのが、4割強では、いったい宣伝部は、普段なにをしているのでしょうかという感じでした。

★★ ブランド広告
内田東著  光文社新書
700円

その昔お世話になった人なので、あまり辛口には書けません。ブランドと又違う観点から読んだほうが為になる本だと思います。筆者は、最高のCMプランナーだと思いますので、その人が、今の現状の広告や実際やってきた広告の分析を筆者なりにしている本だと思います。ちょっとまだ前の会社(電通)に遠慮があるのかなという感じもしますが、やはり宣伝部員から見て逆の立場の人のものの考え方がわかるいい本だと思います。(でもこんなまじめでない本のほうが面白いこと書けそうですけど)

アメリカの広告業界がわかればマーケティングが見えてくる
平久保仲人・松前景雄著  日本実業出版社
1,600円

現在日本の広告代理店システムは、アメリカの20年は遅れているといいます。この日本独特のシステムがこの本をみれば、いかに特殊かがわかります。広告業界も本当に変革の時に来ていると思わざるおえません。

広告会社への報酬制度
日本広告主協会編  日経広告研究所
7,000円

7,000円!ですよ。どんな本が来るのかと思いました。ぺらぺらな本が来たときには、目次かなと思いましたよ本当に。個人的にお金を出して買う本ではないんでしょうね。でも現在の広告代理店がどの程度の利益を構造を持っているか知らないクライアントは、買ってみるべきです。しかしもう少し各クライアントも広告業界のために、情報開示すべきでないでしょうか?「代理店にだまされている!」という被害者意識ばかりでなく。

宣伝担当者にお勧めの本
宣伝担当者にお勧めの本